home > interviews

... Silent Melodies ...

Q : "Silent Melodies"という、久々のソロアルバムがリリースされましたね。
　完全なソロアルバムとしては「風狂」以来ですか？

Kondo : そうだね。もっと前には、「Fuigo From A Different Dimention」なんてのもあるけど。

Q : そこまで遡らなくても（笑）。一番最初のソロじゃないですか。

Kondo : "Silent Melodies"は、アルバムのタイトルも「Silent Melodies」と言ってるように、Silenceの中から生まれる音を吹いてみたかったんだ。沈黙と言うか、静寂の中から生まれる音。
　具体的に言うと、オレはいつもアムスに戻ると、ひたすらラッパばっかり吹いてるわけだけど、気が向いたら、適当にDATとかマルチでずっと録音してるんだ。その中からピックアップしてる。わざわざ"Silent Melodies"のCDを作ろうと思って演奏したわけじゃなくて、アムスで普通にいつも吹いてる中から選んだんだ。

Q : 先ほどの「地球を吹く」の話のように、自然のバイブレーションを感じて吹いてるわけではないんですね。

Kondo : でも、「地球を吹く」をこの十数年やってきて、その中でアムスに戻ったときに吹くわけだから、当然、「地球を吹く」の作業なしでは"Silent Melodies"はたぶん吹けなかったよ。

Q : あのCDを聴いていても、音としては、あれだけ電気的なエフェクトをかけて作りこんだ人工的な音なのに、都会の中のBGMとしては合わないなぁ、と感じてしまいますね。

Kondo : あ、そう？（笑）　なんで？

Q : 例えばiPodなんかに入れて、街中を歩きながら聴いたりしても、「似合わないな」という気がしてしまうんですよ。

Kondo : 自動車に衝突しそうか？（笑）　聞き流せない、ということ？

Q : 都会のチャカチャカしたテンポ感とは明らかにフェーズが違う、という感じですね。

Kondo : オレも稽古してた、新体道の青木（宏之）先生が、今「瞑想」を教えてるんだよね。で、「近藤、この前、瞑想教室で「サイレント・メロディーズ」をかけてみたら、普段はクラシックの良いやつをかけるんだけど、それよりもみんなずっと深く瞑想に入れたぞ」って電話くれたよ。
　オレも冗談が好きだから、"Silent Melodies"を"MUSIC FOR MEDITATION & SEX"って説明したりしてね（笑）。セックスするときにコレかけてくれよ、気持ちいいから、ってね。オレ自身は試したことないけどね（笑）。

Q : リリースしてるoffレーベルのサイトの惹き文句でも、そんなようなことが書いてありましたよ。
（"Possibly one to make love on with the heartbeat set to 60bpm."）